お知らせ

松風颯々聲

松風颯々聲

道しるべ

たとえば、夜半に目を覚まし、どこからか聞こえてくる、風の音。聴くこともなく聞こえてくる。

そのかすかな音は、自分が実在することよりも、世界が在ることを黙示している。

私が自分都合とうまく付き合うと、相手の言葉がはたらき出す。

心静かに聴くことで、深いところにひそむ「聞こえる」に包まれていることに、気づくかもしれない。

ただ意味に耳をふさぎ、他者の想いに、つつましく耳を澄ます、それも傾聴僧だと思います。

傾聴僧の会 石倉真明拝